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のど黒の一夜干し 出来ました!

2010年09月09日
投稿者:谷次 賢也
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秋 最高峰の魚といえば、間違いなく のど黒です。

最近では、人気も、価格も一番高い魚になっています。

のど黒は、今が一番の脂の乗りで、基本的に、この時期 獲れた物を、加工して、販売します。

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大きさは、生の状態で、200g以上。 これ以下だと、脂の乗りが、薄いので、200gアップが、お薦め。干し上げ後なら約150g以上です。

一夜干しは、獲れたの物を鮮度のいい状態で加工し、干し上げ、素早く急速冷凍を施します。 いわゆるワンフリージングです、一夜干しには、ベストな加工方法、保存方法と思います。

干し立てと、言って 生冷凍を解凍して、干し上げる所もあるみたいですが、商品的にも、味的にも、品質的にも、はっきり言って今一です。

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専用の袋に入れて保存するわけですが、悲しいことに、所々、骨が出ているため、直ぐに穴が空くので、先ずは、一匹一匹、穴が空かないように、突き出ている骨を、取り除きます。

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頭や口の所も凹凸があるので、更にラップを軽く巻いて

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袋に入れていきます。

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真空状態にして、冷凍焼け、酸化を防ぎます。 

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最後は、シールを貼って ようやく終わりになります。 

仕入れから、ここまでたどり着くには、かなりの手間暇がかかりますが、このような仕事を施す事で、獲れ立て干し立ての味を約一年間程度は変わらずに楽しんでいただけます。

のど黒 一夜干しを炭火で焼いている所です。脂の乗り具合がお分かりになれますか?

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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