カニや魚の知識、活動レポートなど

必見! 底引き漁船 大善丸の漁模様 

2007年09月13日
投稿者:谷次 賢也
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9/1に解禁した底引き漁。

今回は、無理をお願いして大善丸 船長さんに、船の船上の漁模様、作業内容を撮影をお願いしました。

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秋は、まず沖キス中心の漁模様。まさに沖キスを船に水揚げの最中です。

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後の網は、大漁です。 いつも、こうあればいいですが! 

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水揚げした魚は、すばやく冷水に。

水揚げ後の手当、処置の仕方で、鮮度も全く違います。取れ立てイコール鮮度のいい魚では、ありません。 船によっては、設備(水槽や冷水器)の無い船や全く氷りも効いていない船も。 

大善丸の手当は、京都府船籍の底引き船では、ひきい目なしに一番です。
もちろんこれは、蟹にも当てはまります。

設備も無く、手当の悪い魚は、どうしようもありません。

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次の網上げまで、先ほど揚がった魚を大きさや、種類別で選別します。
チームワークの良さも大切ですね!

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中には、のど黒の姿も。 今日は、他の港ののど黒を仕入れましたが、色目も身質も二日前に揚がった大善丸の物の方が、遙かに良かったです。 

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これは、マカレイです。沖キスとは、獲れる深さが違います。水深によって獲れる魚が違います。水深が違うという事は、漁場までの時間も違います。深い所に行くには、時間も油代もかかります。これも漁師さんにとって大切な駆け引きの一つです。  いつも近くでたくさん水揚げがあったら、経費も安く、時間もかからず良いのですが、こればかりは、天のみ知るということですね!

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今回の協力者 大善丸 岡田船長 (これは、春撮影)

大善丸の魚や蟹を一押しする理由が分かってくれたと思います。
もちろんすべてが良いわけじゃありません。悪い物は、悪い。
決して魚や、蟹に妥協は、いたしません。厳しい目で吟味してお届けします!

次回は、蟹の時にお願いする予定です。

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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