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前浜に本マグロが3本! 欲しいのは、山々ですが。。。

2017年06月19日
投稿者:谷次 賢也
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小定置網 掛津丸に、なんと 本マグロが3本かかりました。

マグロは、山陰沖に産卵場所があり、そこを目がけて回遊してくるマグロが、しばし定置網にかかります。

その中でも 小さな網の掛津丸に入るのは、珍しく、年間を通じても 入らない年がほとんどですが、昨日は、なんと3本も入りました。

大きさは、30~50K。 型だけなら 真ん中が良かったです。

この近辺で揚がるマグロは、ほとんどが築地市場など 大きな港に直行しますが、今回は、それぞれに 入札形式で行われました。

やはり前浜に揚がるとなると欲しくなるのですが、マグロは、見た目の型だけで、判断し、買うことは、大きなリスクがあるので、簡単には、出来ません。

この時期のマグロは、夏マグロと呼ばれ、そもそも脂の乗りは薄く、水っぽい為に、日持ちがしませんし、冷凍にも、不向きです。

そして何より、身焼けが、一番怖いです。身焼けしていれば、全く価値がなくなり、丸損になるからです。

普段、マグロを専門に取り扱っている人でも難しいのに、この卸してもいない丸のままの状態で、目利きをするのは、あまりにも無理があります。

また、浜では、水氷に入っていますが、船には、そのような設備もなく、たまさか入ったマグロの手当が、うまい事出来るのかと言えば、それも疑問なので、残念ながら、見送るしかないのが実状です。

しかし、せっかく入ったマグロなので、身焼けする事無く、無事に流通してくれたら嬉しいですね!

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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