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昔から いろいろな名で呼ばれています! 【松葉ガニ解禁まで あと21日】

2018年10月16日
投稿者:谷次 賢也
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あと21日といえば、ちょうど 3週間になりました。

予約も21日から始まるので、準備もラストスパートです!

本日は、セコ蟹。

セコ蟹とは、ご存じの無い人もおられるかもしれないので、改めて紹介します。

松葉ガニの雌で、関西では、セコ蟹。 福井では、香箱。鳥取では、親ガニ。地元のここ丹後では、こっぺ。と各地 いろいろな愛称で呼ばれています。

小林 旭のヒット曲ではありませんが、昔から いろいろな名で呼ばれています(笑)

余談ですが、丹後には、こっぺちゃんというゆるキャラがいるのですが、こっぺという呼び名は、地元しか通用しないので、ほとんどの人が分からないので、改名が必要と前から思っています(笑) あまり笑い事ではありませんが(笑)

ズワイガニの中で、セコ蟹漁を許されているのは、日本だけ。
しかも そのほとんどが 山陰日本海系群(石川県から島根県)で大方 水揚げされています。

漁を許されているといっても 資源保護の為 11月6日の解禁日から、年末 12月31日までの約2ヶ月間のほんの僅かな期間だけ。

資源保護が第一の目的ですが 1月以降は、放卵の準備に入り、外子の味もプチプチ感も無くなり かなり落ちるので、その点も考慮しての早めの禁漁だったと思います。 3月になると、食べれなくなる程 ほんと不味いです(笑)

さて上の画像は、セコ蟹は、初めての産卵した 見た目の色の綺麗な セコ蟹(左側)と、ヤケと呼ばれる 2回以上産卵したセコ蟹の2種類に分かれます。

正確には、ヤケの具合で 薄ヤケ、中ヤケ、大ヤケなど 細かく分かれます。
その違いは、時間の経過で、産卵したセコ蟹は、最終脱皮を終えているので、長く生きれば生きるほど、少しづつ色が付着して黒ずんで行きます。

ヤケは、段階に分けて 書いたように 薄ヤケ 中ヤケなど、呼び名があるのですが、見た目の綺麗な方は、何故か 特別に、これと言った呼び名がありません。普通に セコ蟹とかいうだけです。 私は、一回目の産卵なので、初卵と読んでいますが、 何か良い名前が欲しい所です。 上セコなんてどうでしょうか? 読んでいる所もありそうな名ですが?

味の違いはというと、ほとんどありません。 見た目の違いがほとんどです。

ヤケの方が、外子がふっくらと大きく、お得感があります。

店では、特撰とお徳用に分けてますが、特撰は、初卵の脚揃いの物。 お徳用は、ヤケか、脚落ち。 基本的には、ヤケの脚揃いでお届けしています。

しばらく セコ蟹の話が続きます。

【松葉ガニ解禁まで あと21日】

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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