セコ蟹のお腹の中です。
①は、受精嚢と呼ばれる いわゆる精子の袋
②は、皆さんご存じの内子。 これが、卵巣
③は、外子で、これが受精卵。(受精卵で良いのかな?)
簡単にいえば、体内で精子と卵子が受精して、外子になって腹節と呼ばれる腹の中に孵化、放卵するまで、守られ育ちます。
外子の卵が、内子。つまり、内子は、卵の卵という訳です。
こういう観点は、あまり知られていないと思います。
今度 セコ蟹を食べられる時は、甲羅を外していただければ、白い袋状の受精嚢が確認出来ると思います。 フグと違い あまり美味しくはありませんが、食べられますよ(笑) 食べられないのは、ふんどしと呼ばれる エラだけです。
最終脱皮を終えた セコ蟹は、交尾して 生涯 5~6回 産卵し、その度に交尾する訳ではなくて、蓄えた精子を少しづつ使用して、産卵します。
当初は、交尾は、一回だけと言われた時期もありましたが、研究が進むにつれて数回 交尾をしている蟹もあるようです。
1回の交尾だけで、数年精子を蓄え、自ら産卵する機能を持つとは、それだけ 海底で雄と雌が出会える可能性が少なく、そのような生態になっていたものと考えられています。 何かしら必然性の理由があります。
でも、蟹さんも 1度交尾したら、数年会わなくても大丈夫とは、悲しい性の活き物ですね(笑)
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