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【松葉ガニ 解禁まで 残り25日】 カニ漁は、荒れ模様との闘い!

2019年10月12日
投稿者:谷次 賢也
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台風19号の影響で、朝から荒れ模様の海。午後からは、もっと酷い状況になる見込みです。

さすがに台風並の荒れ模様では、漁をする事が出来ませんが、 そこそこ酷い荒れ模様でも カニ漁は行われます。

冬の日本海は、大なり小なりの荒れ模様の日々が続きます。特に12月から2月中旬までは、きついです。

そんな日々の中、天候の隙を見て、波が落ちれば、直ぐさま漁に向かいます。

漁が行える一つの目安として波の高さがあります。

底引網船の中でも 小型船(20トン)クラスの船は、天気予報でいう 波の高さ1~1m50cm位迄。

中型船(40~50トン)なら、2~2m50cm位迄。

大型船(70~100トン)なら、3~3m50cm位迄。

この高さが 一つの目安となります。

この波の高さ位なら漁が行われている可能性が高いです。

他にも風向き 風の強さに、潮の流れ、波が落ちる方向 高くなる方向など、いろいろな要素が加味しますので、一概に言えませんが、一般の人が目安とすれば、こんな所と思います。

もちろん 沿岸部と沖合では、気象条件が異なるので、あてはまらない場合も多々あります。

出港して現場まで向かっても 網入れせずに帰港する事もしばしば。 それだけ、カニ漁は、厳しい自然条件の中で行われています。

漁師さんにとっては、ガニは、ガネ。 高い報酬がないと、危険な目までして、漁に出ないのも分かります。 私は、高い報酬をいただいても とても無理ですが(笑)

【松葉ガニ 解禁まで 残り25日】

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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