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【松葉ガニ 解禁まで 残り13日】カニに旬はあるの?

2019年10月25日
投稿者:谷次 賢也
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最近 良型のイサキが、獲れています。

イサキの旬は、夏なのですが、魚により 裏旬と呼ばれる、もう一つの旬があります。 それが、今のイサキです。

旬というのは、語弊があるかも知れませんが、脂の乗りだけでいうなら、これから冬にかけて獲れる物の方が、遙かに乗っていて、食べても もちろん旨いです。

 

これも、夏が旬と言われる スズキですが、これには、裏旬がなく、これから、段々と痩せていき、脂も無くなり、品質、味的には、悪くなる一方で、業界では、昭和枯れススキと言われる位で、今は、まだ鮮度が良い物は、食べれますが、真冬になると、商品価値 ゼロです。ちなみに 私は、この時期から、先ず仕入れる事はありません。

回遊魚は、季節により、良くなったり悪くなったり。 イサキみたいに、 年に二度 良くなる魚や、ブリや、スズキみたいに、年に一度しか、ならない魚もあります。

カニはというと、漁期の 11月~3月までは、変わらないと思います。 たびたび 何時が一番良いですかと尋ねられますが、 大切なのは、個体差で、時期は、関係ありませんと言います。

でも、美味しく感じるのは、11月かも。これは、商売的に 何度も食べる機会があるので、11月は 半年間ほど口が味を覚えていないので、そう感じると思います(笑)

ちなみに雌のセコ蟹は、漁期の11月12月しか、食べる事は、出来ませんが、例え この規制がなく、食べられるとしても、1月以降は、だんだん不味くなります。特に外子が駄目です。 放卵の準備に入り とても食べられた物ではありません。セコ蟹の漁期は、資源保護の観点もあるともいますが、味的な要素も考えての漁期だと思います。

昔は、お金にならない時期に、漁師さんからいただく事がありましたが、今は 規制が超厳しいので、残念ですが そんな事はありません(笑)

【松葉ガニ 解禁まで 残り13日】

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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