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ズワイガニの水揚げ量 日本一 兵庫県なのです!【松葉ガニ解禁まで あと39日】

2018年09月28日
投稿者:谷次 賢也
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画像 農林水産省「海面漁業生産統計調査」 平成24年より

これは、都道府県別の水揚げ量の調査表です。新しい表を探していましたが、見つかりませんでした。しかし当時と数字的にはあまり変わりませんの参考にして下さい。

見ての通り、ズワイガニの水揚げ量日本一は兵庫県。すなわち但馬産です。

瀬戸内にも面していて、魚などの、統計的には、合算するわけですが、ズワイガニは、日本海側しか獲れないので、すべて但馬産となります。

兵庫、京都というより、但馬 丹後と言った方がしっくりくるので、但馬 丹後でこういう場合は表現します。

比べてもらうと分かりますが、残念ながら、丹後の水揚げは、但馬の1/15程度しかありません。

その訳は、

但馬には、津居山 柴山 香住 浜坂(諸寄港含む)で 約50隻。

丹後は、京丹後、舞鶴で、11隻。

船の数は、1/5ですが、船の大きさが全く違います。

車に例えるなら、丹後は全て軽トラック。但馬は、中型トラックと大型トラック。

軽10台と、トラック50台では、出来る仕事量に違いが出るのは、当たり前の事。

という事で、全く水揚げ量が違うわけです。

冬場の日本海は、荒れ模様の日が多く、特に12~2月かけては、小さな船では中々出港する事も出来ず、特に違いがでてきます。

もちろん漁獲量に比例して良い蟹もたくさんあります。

よって 店で扱うカニも、必然的に90%位は、但馬産になります。

但馬の船籍の存在がなければ 観光含む カニ産業は成り立ちませんね!

【松葉ガニ解禁まで あと39日】

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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