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松葉ガニ漁は、東京タワーのてっぺんから、散らばった空き缶を獲るようなもの【松葉ガニ解禁まで あと37日】

2018年09月30日
投稿者:谷次 賢也
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東京タワーは、ご存じのように高さは 333m。

最近は、スカイツリーばかりであまり名前を聞きませんが(笑)

333mというと、松葉ガニが生息している辺りが、水深300~400mなので、ちょうど高さと深さが同じになります。

すなわち、タワーのてっぺんから、網を下ろして、蟹を獲るような物。

ちなみに、セコ蟹は、水深250mに生息しているので、展望台位からでしょうか(笑)

画像提供 京都府海洋センターHPより

イメージ的には、こんな感じです。

300m上空から、散らばった空き缶を獲るのですから、至難の業という事が、想像していただければお分かりいただけると思います。

松葉ガニを引き上げ直後の画像。

もちろん 狙いは蟹ですが、蟹以外にも いろいろな物が混ざっていて、開けて見るまで分かりません。

かに、魚、貝だけなら良いですが、ヒトデ、クラゲ、時には、大きなゴミまで様々な物が。

カニ漁は、神秘の海底の獲物を狙う漁なので、何が入るか分かりません。

蟹の品質は、ここからの、仕事の速さ 丁寧さで、大きく変わります。
いわゆる 手当の違いです。 単に獲れたらいいもんではありません。

【松葉ガニ解禁まで あと37日】

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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