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訳ありも、いろいろありまして! 【松葉ガニ解禁まで あと26日】

2018年10月11日
投稿者:谷次 賢也
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これは、浅茂川港 大善丸さんの蟹を選別した後に、並べる時に付ける蟹の札。

松葉ガニは、一見同じように見えますが、それは、大間違い。

当店では、単純に特撰(脚揃い)と 訳ありお徳用の2タイプで販売していますが、お徳用は、実に様々なタイプがあります。

見た目で 脚が足りない物、短い物、色が黒かったり、赤かったり、白買ったり、傷がある物、甲がへこんでいる物。

触ってみて 甲羅の堅さの違い。

それぞれに いろいろな段階があり、同じ物は、全く無いといっても過言で無いと思います。

 

 

左から、ヤケ、脚落ち、短足。

ヤケとは、蟹の色目の事。 ヤケでも 大ヤケ 中ヤケ 小ヤケに、赤っぽいとか、他にもいろいろ。 脱皮してからの経過や、生まれ持った色など、原因もいろいろ。 人間でも 私みたいに黒っぽい人もいれば、白っぽい人もいる事と同じ事。

真ん中 脚落ちは、一番分かり易いと思いますが、これは海の中で何らかの原因で取れたり、自切して切り離した訳ですが、中には、数本しか残っていないかにも。

これがそうですが、よく生きていたと思えるほど。蟹さんも頑張って生きています。

上の右端もそうですが、こちらの方が分かりやすいので、こちらで説明。

これは俗に短足(たんそく)と呼ばれ、本来は、もう少し脚が長いのが普通ですが、カニは、取れた脚を再生する能力があるので、もう一度はえてきます。

しかし、成長した時間が違うので、このように長さが違うという訳です。

訳ありについては、まだまだいろいろあるので、次回に続きます。

【松葉ガニ解禁まで あと26日】

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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