カニのセリ方法は、各港により、かなりというか、全く違います。
柴山港では、選別した蟹は、水槽に入れてセリにかけられます。
上の画像なら、沖大という大きさクラスの脚揃いのカニが38匹という意味。
この場合 38匹まとめて セリにかけられます。
出ボタ 二本というのは、出ボタという大きさランクのカニで、脚が2本折れているカニが 3匹という意味。 この場合は、3枚。
このように選別した蟹別に何枚であろうと、上の最も良い蟹から順に一発セリという形式で セリ落とします。ランクも100以上に分かれる事も。 一発セリは、10円でも負ければ、仕入れる事が出来ず、ほんまに駆け引きの難しいセリです。
これは、浜坂港。
タンクに海水を入れて、ランク毎(100g単位別)でセリにかけられます。
ここでは、最も良いランクのカニから、せり上げという方法。
欲しいと思えば、せり上げたらいいので、必ず買うことは出来ますが、途方もない値がつく事もしばしば。 ここでも、前後のカニを見ながらの、駆け引きが必要になる訳です。
津居山港では、箱に氷を引き詰め、基本 5枚毎に並べ、5枚または、10枚単位の箱単位で下のランクのカニから、せり上げで、競られます。
上からなら、下のサイズは、それより基本、高くならないですが、下から競る場合は、上の値が分からないので、これまた、難しいセリです。
そして、5枚づつなので、大きさにばらつきが有り、好きな大きさだけ仕入れられないのが難点。
丹後もそうですが、カニの品質保持の為にも、柴山、浜坂みたいに大きさ別で水槽に入れてセリにかけて欲しい所です。
丹後(間人港、浅茂川港)では、シートの上に5枚を基本に並べて、上のランクのカニから、せり上げでセリ落とします。
縦に5枚並んでいますが、その5枚毎にセリにかけられているという事です。
このように 上のランクからセリにかけられ所。下のランクからセリにかけられる所。せり上げ、一発セリ。 競る枚数など、本当に様々です。
それぞれの市場の特徴を考慮して、注文に応じて判断し発注するのが、私の大切な仕事。
どのように、してるのかは、真似されたら困るので、そこは内緒です(笑)
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