![](https://blog.uomasa.jp/wp-content/uploads/021-1-740x555.jpg)
今 最も人気で、高い魚が ノド黒です。
ノド黒が美味しく感じるのは、脂質含有量が多い為。
マグロのトロの脂質含有量が約20% この時期の 300gアップサイズのノド黒は、これ同等かそれ以上の脂質含有量を含んでいて、
しかも、それが頭の先から尻尾まで。全体が脂に覆われている感じです。
この脂の乗りが現代の嗜好に合い重なって 非常に人気の高い魚になりました。
人気になったのは、ここ20年位で、私も子供時代に食べた覚えが無い程、正直記憶にありません。
今日は、何故 このように人気になった理由。 つまり脂の乗った魚になるのか?
同じ ノド黒でも、釣りなどで獲れる物と比べ、脂の乗りが良いのか?
どのような説明が良いのか、いろいろと調べた所、一番分かりやすかったのが
【キス場の ノド】
簡単に言えば、脂質に富んだ魚 沖キス(ニギス)を餌にしている為だという事が
分かり、これが一番腑に落ちました。
以下 兵庫県香美町観光協会のHP引用
文面は、ちょっと気に掛かる所もありますが、なるほどと思いました。
この海域の ノド黒は、底引網船で、漁をします。
つまり、底引網で獲るノド黒で、300g以上のノド黒なら、個体差はありますが、ほぼ脂が乗っています。 食べるなら300g以上の大きさがお薦めという事にもなります。
底引網以外にも、釣りでたまに連れる事もありますが、脂の乗りに関しては、底引網物に軍配があがります。 ひとえに、大きいから、脂が乗っているとは、限りません。
ちなみに、見た目は、釣り物の方が朱色が鮮やかで綺麗です。底引網物は、多少白っぽく見えます。
![](https://blog.uomasa.jp/wp-content/uploads/012-kisu-740x554.jpg)
丸い線で囲っている 白く見えるのが、消化途中の 沖キス(ニギス)です。 矢印の胃袋の中に入っているのも、同じです。
見てお分かりいたけると思いますが、タップリと沖キスが餌になっています。
この丹後から山陰沖にかけての水深200M地帯には、陸棚と呼ばれる 底魚には、快適な地形海底があり、そこに集まるプランクトンを含む生物の恵まれた食物連鎖の賜で、この場合には、プランクトンから始まり、オキアミ、小魚、ニギスを育て、それが、のど黒の脂のりに繋がっているようです。
![](https://blog.uomasa.jp/wp-content/uploads/013-2-740x555.jpg)
これが、餌となっている沖ギス。二ギスとも呼ばれてます。
普通に食べても、脂が乗っていて非常に美味しい魚です。
ニギスは、煮て食べる煮ギスと思っていましたが、どうやら間違いのようで、白キス(本キス)に似ている所からついた名前のようです。 似キスですね^^
沖キスの紹介
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/nigisu.htm
●ニギス目ニギス科
ニギス(似鱚)はニギス目ニギス科の魚で、水深100-400mほどの砂泥質の海底に住み、オキアミなどを食べています。
名前に付くキス(鱚)とは別の種類にあたります。北陸ではメギス(目鱚)とも呼ばれる他、全国各地で沖ギス、沖イワシ、沖ウルメ、朝鮮ギスなど様々な呼び名があります。(食の食材百科引用)
ここ丹後では、9月に最もたくさん獲れ、しかも脂の乗り具合も一番で、一番美味しい時期でもあります。
普通は、塩焼き、煮付け、フライなどで、個人的には、一度素焼きして、そこから、醤油で煮付けするのが好みです^^
![](https://blog.uomasa.jp/wp-content/uploads/015-740x555.jpg)
アップの画像。 小ぶり中心ですが、小型底引網船でも、一晩で トロ箱 100箱以上獲れる事もあります。
ノド黒が、人気になる事もありがたいですが、この沖キスも、もっと もっと人気が出てもおかしくない味だと思います!
キス場のノド この時期に 是非、どうぞ!!!
現在コメントは受け付けておりません