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松葉ガニの甲羅についている黒いブツブツは何?【松葉ガニ解禁まで あと47日】

2018年09月20日
投稿者:谷次 賢也
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松葉ガニは、我々 業界用語では 立てガニ、堅ガニと言っています。

立ては、セリ場で並べ方でそう言われるようになったのかな?
堅ガニは、身入りの良くて 殻が固いからですね。

ちなみに脱皮し立ての、柔らかいカニは、水ガニで、松葉ガニとは、完全に取り扱いが分けられています。

堅ガニには、黒い斑点が付いているカニが多く ひとつの判断材料として テレビなどで、紹介される時にも 一つの目安として良い蟹と言われています。

昔は、見た目が悪いので 取っていたのですが(笑)

カニは、脱皮して成長に徐々に身入りも良くなってくるので時間の経過を表す意味では確かなのですが、カニも成長度はそれぞれ。海の中は、神秘のかたまりなので、一概には言えないことが多々あり、苦労する所でもあります。

タグ同様に 黒い斑点も、一つの目安なので、安心してはいけないと言う事をご理解下さい。

 

 

 

ちなみに グロテスクですが。黒い斑点の正体は、カニビルの卵です。
私の説明より 確かなので、こちらをご覧下さい。

以下 海洋センターのHPより 転載

ズワイガニの甲羅に長さ10センチほどのミミズのような生き物が付いていることがあります。これがカニビルです。
普段は泥の中で生活し、魚の体液を吸って成長します。カニの甲羅に付くのは卵を産むためで、カニには全く害はありません。カニビルが棲む海底は泥に覆われ、適当な産卵場所がないことから、格好の場所となったのがカニの甲羅というわけです。また、カニはあちらこちらに移動するため、カニビルにとっては自分達の生活範囲を広げることができます。
甲羅に付いている黒い粒が卵で、一般にカニが脱皮してからの月日が長くなるほどその数が多くなります。甲羅に付く卵の数は、カニの身入りの良しあしを判断するバロメータとなっています。

松葉ガニ解禁まで あと47日

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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