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同じズワイガニでも 脚の長さが違う訳!【松葉ガニ解禁まで あと44日】

2018年09月23日
投稿者:谷次 賢也
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上:カナダ産ズワイガニ 通称 冷凍ガニ 下:地元産ズワイガニ(松葉ガニ)通称 地ガニ

また業界用語が出て来ますが、外国産(カナダ、ロシア産)のズワイガニは、単純に冷凍ガニ または、冷ガニ、冷凍など。 そして 地元で獲れる物は、あまり松葉ガニと言わず、地ガニと呼びます。

この辺りでは、カニと言えば、ズワイガニになるので、外国産は、冷凍で流通するので、冷凍ガニ。 地元産は、その名の通り 地ガニですね。

我々も、大体 松葉ガニと言わずに 地ガニと呼んでいます。

日本海西部で獲れるズワイガニは、変に松葉ガニとか越前ガニとか、港の名前を付けなくてもいいので、まとめて 地ガニにして欲しいです。

さて、地ガニと外国産の違いと言えば、一目で分かるのが、脚の長さの違いです。

カニは、甲羅の横幅が年齢の目安になるので、同い年でも、画像のようにかなり違います。

これは、生息地の土壌が関係するわけです。外国産は、生息地が岩場の固い所。地蟹は、泥田の少し柔らかい土地。

脚が短くても歩きやすい所と 脚が長くなければ歩きにくい所の差が、生態系に影響した物と言われています。これは、カニ博士に聞いた事なので、信用性ありますよ^^

カニ博士と言えば、故 篠田 正俊先生。 カニ業界にとって大恩人の先生です。

先生の功績は、また紹介します。

松葉ガニの解禁まで あと44日

 

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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