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【松葉ガニ 解禁まで 残り18日】 松葉ガニのお徳用の基本となる 脚落ちと 短足について

2019年10月19日
投稿者:谷次 賢也
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本日は、脚落ちと 短足について

先ずは、脚落ち。 言葉の通り、本来 カニは、10本無いと駄目なのですが、何らかの理由で、脚が1本2本と無いカニも多く水揚げされます。

同じ脚落ちでも 本数以外にもいろいろな段階がありまして、脚落ちの場所や時間経過でかなり値打ちが違います。

脚落ちが1本の場合なら、説明が難しいですが、単に脚揃いが100%の値打ちとすると、小指だけなら、90% 中指 80% 親指 70%という感じかな?

2本3本なら、更に複合されて値打ちが下がる訳です。

ちなみに 基本 市場では小指は、脚落ちにはなりませんが、うちは、小指も、脚落ち扱いしています^^ お徳用で、小指だけが無いお徳用は、めちゃ ラッキーと思ってください^^

脚落ちした時間の経過は、かさぶたを見れば分かります。
外れた所に、確りとかさぶたがある物は、脚が落ちてから数年経った物。
かさぶたが無いものは、水揚げの時に 網に揉まれてなどして、外したカニ。

かさぶたがついた物なら、茹でても大丈夫ですが、無いものは、茹でには向きません。何故なら、茹でる際は、水が中に入り、味噌が回り、商品にならない事が多いためです。

他にも、外れかけもありますし、脚落ちだけでも、実に様々。

短足とは、通常の長さより短い指。

本来なら もう少し長くなくてはいけないのですが、これは、稚ガニの段階では、脚を無くしても、そこから自生しますが、しかし、成長の差があるので、通常の長さより短いという訳です。

短足の中でも もちろん差があり、通常の長さより、ほんの少し短いもの。ついているけど、ほぼ可食部が無いものもあります。 これも長ければラッキーと思ってください。

店が扱う 松葉ガニのお徳用とは、基本 身入りが確りした この 脚落ち、短足が基本となり、だから味は変わらず、少しだけリーズナブルにお届け出来ます。

【松葉ガニ 解禁まで 残り18日】

この記事を書いた人

谷次 賢也 京都丹後 海鮮の匠 魚政 代表
両親の背中を見て育ち、魚と共に生きることを学びました。 その暮らしの積み重ねが、今の私の原点です。 京都府北部・丹後半島で創業70年。 地元漁港から松葉ガニ(ズワイガニ)やセイコガニ(香箱ガニ)を中心に、 新鮮で確かな海の幸を全国へお届けしています。 魚政BLACKは、40年の現場経験をもとに立ち上げた魚政の最高品質ブランドです。 「一杯ごとに責任を持つ」を信条に、仕入れから加工・出荷までを一貫して担当。 ズワイガニの供給卸元として、全国の料亭・旅館、そしてご家庭へ確かな品質をお届けしています。 海と共に生き、魚と共に歩んできた時間を、 これからも「安心と信頼」というかたちで次の世代へつないでいきます。

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